南港線の矢橋ホキ

FinePix S3Pro Schneider Kreuznach Tele Arton 270mm f/5.5
FinePix S3Pro Schneider Kreuznach Tele Arton 270mm f/5.5

炎天下の中、2台のS3Proを連れて塊の列車を撮りに行きました。塊の列車とは矢橋さん内での通称で、バラスト状の原石のことを塊と呼び、原石を運ぶ1便と3便は塊の列車というわけです。ちなみに2便は砂状に砕かれた粉石灰を運ぶ便で 粉の列車と呼ばれ、粉石灰の飛散防止カバー付車両のみで編成されています。1両当り約34トンの石灰石を積載していますが、荷おろし作業は、24両編成のまま列車を移動させながら3両ごとに車両側面のハッチを開けて、線路下の地下ホッパーに約2秒? 計測していませんが一瞬で投入されます。荷おろし場は塊と粉の2線があって、塊列車の機関車は荷おろし後に粉の線で機回し、粉列車はその逆です。

 

ホキについて、製鐵内の話はここまでにさせていただき、石灰石に関して、これは皆ご存知かもですが、あの特殊な自然産物はサンゴです。採掘地の岐阜県大垣市は海だったことになりますが、岐阜県といえば海から遠く離れた内陸県ですから、昔の日本列島は大部分が海底だったと思われますね。標高の高い山だけが島として浮かんでいたのか、今の日本列島の地形自体なかったのでしょうか。現状は、地球が出来てから今までの、宇宙規模では一瞬の状態の上に成り立っているのでしょう。

 

石灰石は白く、砕石の山を上空から見ると目立っています。地図の下の赤丸がホキで運ばれた原石で、約5000トンの山。上の赤丸は海外から船で運ばれた原石で、数万トン規模の山と思われます。それらの山は、上空のベルトコンベアからの落下で補充されながら、山に埋もれた地上コンベアに吸込まれて、アリ地獄のように消費されています。一方、粉石灰はホキで搬入された翌朝に、ベルトコンベアでダンプトラック積込み用サイロに送られて、ダンプカーで製鐵内の某1箇所のホッパーまでピストン輸送されます。粉はその日に列車1編成分すべて消費されるので地図では見れません。粉の列車だけは日によって両数が変わるのはそのためです。

 

ほぼ地元ながら名古屋臨海鉄道に撮影に訪れたのは初めてで、この列車だけ撮影してすぐに帰ってきましたが、近場で、無難に腰をすえて撮るにはとても良い場所と思いました。しかしND60って、なんか蟹みたいな顔してませんか? 不細工もいいとこです。やれやれ、自分にとって最も大切だったゆぅに対して酷いこと言ってしまった手前、今更こっちから行けずで、気を紛らわすために重い腰を上げて撮り鉄。結局は写真撮影くらいしか取柄のない人間です。


東 海 道

FinePix S3Pro シグマ APO 70-300mm f/4-5.6 DG MACRO
FinePix S3Pro シグマ APO 70-300mm f/4-5.6 DG MACRO

ここは以前にトレーラーで通った時に、無難に撮れそうな場所として見ていたところで、今回初めて撮影に訪れました。東海道在来線と新幹線を跨ぐ陸橋の中間に、下の道に降りる回り階段が設けられていて、階段には広い踊り場が4段あり、2段目と3段目からの撮影です。この日は、日時データを秒まで正確に合わせた3台のS3Proを稼働させました。朝9時前に現地に到着して、カメラ用意中に2本の上り貨物列車を逃しましたが、18時過ぎまで居座り、EF64やEF66-27も収めることができました。その間、階段を利用する人は皆無でした。EF66-0番台って、やっぱ 蝉みたいな顔してますよね?

 

やってくるのは短編成の電車ばかりで、退屈で仕方がなく、暇つぶしに並走する新幹線も撮影してみました。しかし、新幹線は複線電化の在来線の奥を通っているので撮影障害物だらけで、障害物をぶらして車両だけを浮立たせる工夫が要りました。あたかも、疾走する通過列車を眺めている時に列車の姿だけが目蓋にカッコよく焼付く、残像・記憶映像のように写したいところです。 記載日時:2017.05.16

 

上記の画像撮影時は露出が明るく、減光フィルターも持っていなかった為に 1/60秒で疾走感が足りませんが、たくさん撮った中で、ほぼ編成全体をシャープに、かつ左右の配分も適正に撮影できた1コマです。もっと線路に近く被写体が自分の方に向かってくる感じのアングルだと比較的容易に決まりますが、このアングルで列車後部まで静止させるのは難易度が高いと思いました。


8年ぶりに撮り鉄

FinePix S3Pro Wollensak Raptar 380mm f/5.6
FinePix S3Pro Wollensak Raptar 380mm f/5.6

寝台特急 富士/はやぶさが引退して以来、久々に列車にカメラを向けました。

今の状況、無難に撮れる場所を把握してなく、早朝に南今庄駅を訪れてみました。大分前に撮ったことがある場所で、ホームから迫力ある写真が撮れる駅ですが、ホーム幅こんなに狭かったとは。。 無難に腰をすえて撮れそうな状況ではなく、次は新疋田駅に移動してみるも、以前のようにホーム先端まで行けなくしてあり、撮り鉄に対する警告看板だらけ。以前は列車に乗って訪れた鉄たちはホーム先端から線路に降りて、有名撮影地の大カーブまで歩いていました。2000年頃までは半ばそれが暗黙の了解でしたが、今は完全にアウトなのでしょう。撮り辛くなったものです。

 

子供の頃は意外に何でも平気でしたが、いい歳さらして狭いホーム上で乗降客の邪魔したり、自動車や軽車両で通行する人達に危険を及ぼすような路肩や歩道上では撮りたくないです。道路わきに構えるのは、列車しか通らない鉄道敷地内で撮るより危険で迷惑と思います。どこかクルマで寛ぎながら無難に撮れそうな場所はないだろうか。探しながら、結局は諦めてここに来てしまいましたね。8年ぶりに自ら重い腰を上げましたが、いまさら撮りたい列車も少ないですし、昨今のJR撮り鉄環境では正直やる気なしです。新疋田駅を下見に訪れたとき、JR撮るのは今日で終わりにしようと思いました。


フィルム写真

Nikon New FM2 Ai 135mm f/2.8S PROVIA100F
Nikon New FM2 Ai 135mm f/2.8S PROVIA100F

上記はNikon SUPER COOLSCAN 4000 EDでの最高画質で出しました5959×3946pixelの画像になります。フィルムの性能を余すところなく読込んでいるとは思いますが、同時に現像仕上がり当初からフィルムに固着しているゴミや、スリ傷などが目立ちます。従来の焼付けプリントではそれらも余すことなくプリントされていたわけですが、2Lや四つ切程度の引伸ばしでは気にならず、またフィルムの傷等はあって当然の認識だったと思います。

 

パソコン、インターネット、デジタルカメラの普及で、今は画像化した写真をモニターで観賞するのが一般的だと思います。そうなると粗が目立つ上に、フィルムで撮影された写真をスキャナー等で撮影した複写画像よりも、実際を撮影したデジカメ画像のほうが新鮮ですし”原版” ”オリジナル”という意味で精神衛生上も好ましいと思います。

 

しかしながら、富士フィルムのリバーサルフィルムによる見事なまでの色再現性。とくにノーマルな発色のPROVIA100Fは、仕上がった写真を現地に持っていって再確認しますと、実際の色を忠実に再現していると思います。そのような見事な発色はISO100で撮影してノーマル現像をした場合です。暗い状況で、絞り開放でも高速シャッターが切れない場合の苦肉の策とでもいいますか、仕方なくISO200で撮影して2倍増感現像(+1増感)を依頼した場合、まだ色調の崩れも少なく許容範囲ですが、さらにISO400で撮影して4倍増感をしますと、色が悪くなるのは勿論のこと、まるで高感度フィルムで撮影したかのような粒状が露わになってきます。

 

以前に”フジクロームMS(RMS)”というカラーポジで、ISO100~1000まで許容しているフィルムが販売されていましたが、それもISO100での使用は高画質ですが、増感すれば画質劣化するのは同然でしたね。

カラーネガフィルムはISO100とISO400で画質の差は目立たないですが、カラーポジ(リバーサル)のISO100と400は雲泥の差でした。カラーポジはISO100限定で、ISO400で撮るならカラーネガでした。しかしネガとポジでは発色が全然違い、出来ればポジで撮りたかったですね。

 

走る列車を写し止めるには望遠でアウトカーブ狙いの顔正面構図でも、1/250秒くらい切りたいです。

ISO100で1/250秒だと、晴天順光でF8~F11です。列車を待つ間に日が隠れて、明るい曇りとなればF5.6です。そこで貧乏人の自分など、開放F5.6の安物ズームレンズだともはや限界なわけでして、いっそのこと流し撮るなど、撮影方法で対処するか、フィルムを入れ替えるか、装填したばかりで未露光のポジなら、増感現像を前提とした設定で撮影するかです。

 

しかし自分が金持ちだったとして開放F4.0やF2.8のレンズで撮ったところで、ピントが列車の前面だけで後部がボケボケな写真はNGな自分としては、明るいレンズは中望遠まで。上の写真は135mmで、絞りはF4で撮影していますが、それでさえ折角の編成美がボケボケです。 F2.8で撮っていたら完全にNG写真です。

 

それ以上の長焦点での撮影は基本的に大判レンズとアオリを使うので、絞り開放でも、直線区間なら線路の延長線上に無限にピントを合致させることが出来ます。線路上に無限にピントが合っているということは、レリーズ位置フリーです。上の写真のようなカーブなら先頭部辺りの線路とトンネル付近の2点に合致させれば大丈夫です。マウント固定レンズでパンフォーカスに撮ったような平面的でつまらない写真にはなりません。陽炎が出てなければ最後尾とその延長線までシャープに写りそれ以外の背景はボケる感じで、なぜだか列車の躍動感が増しますね。鉄道玩具ページの模型列車の画像は顕著にわかり易いです。


バンコクの列車|2007年12月

FinePix S3Pro シグマ DC 18-200mm f/3.5-6.3D
FinePix S3Pro シグマ DC 18-200mm f/3.5-6.3D

2007年12月に行きましたバンコク中央駅とその近辺で撮ったものです。今では国際空港からバンコクへの高速鉄道が開通し、この辺りの情景も様変わりしていると思います。気温は30度。沿線や線路内まで庶民の生活の場となっていて実に長閑な雰囲気でした。YouTubeに動画もアップしています。


上記の画像はすべてピクセル等倍で掲載しています。FinePix S3Proの場合1234万画素で、4256×2848pixelになります。